I like India, I dislike India.
年末年始の休暇に、2年連続でインドを旅しました。2度もインドを訪れるということは “インドにハマっている” ことになるようで、大概に『2回も行ったの?』と驚かれます。私も初めて訪れるまでは、インドに行くと騙されたり酷い目に遭わされるんじゃないかと恐れていましたが、訪れた人の中で好き/嫌いに別れるものの、そんな怖がる必要もない気がして、思い切って行ってきました。
初めのインドの旅では、初心者コースとも言われる Delhi(デリー)、 Agra(アグラ)、Jaipur(ジャイプール)の3都市に加えて、Jodhpur(ジョドプール)を訪れました。アグラで観たタージマハルは本当に素晴らしく、その美しさに感動しました。立ち寄った雑貨店でポストカードを買ったときに釣り銭を返さない店の子供と喧嘩したものの、本場の美味しいインド料理には感激! ジョドプール( MANVAR DESERT CAMP )でのラクダ乗り、テント泊にもワクワクし、星空の下でおこなわれた生演奏のインド音楽とダンスを鑑賞。マハラジャの気分を味わって、怖いどころか経験したことのない楽しい旅になりました。
この初回の旅が楽しかったので、他の場所にも行ってみたくなり、今回のインドの旅では Bhuj(ブージ)にある White Rann(塩の平原)を訪れました。塩の平原(トップの写真)は、想像していたよりもずっと広く、見渡す限りどこまでもどこまでも塩が続きます。
乾季にのみ水が干上がって全て塩になるそうで、塩の平原の上をザクザクと音を立てながら歩きました。地元の観光スポットになっており、インド人も多く訪れていました。その中で小学生の団体が来られていて、日本人が珍しいのかみんな私たちを不思議そうに見るので、写真でも撮ってあげようとカメラを向けたところ、何故かカメラに向かって手を振ってくれました。なんとも可愛らしい。
塩の平原の近くで暮らす村人たちの手工芸品や、実際に住んでいる可愛らしい家の中を見学。レストランでは焼きたてのチャパティとカレーをランチでいただき、インドの田舎を満喫しました。
村人たちは優しく、とてもゆったりとした時間が流れ、優雅な時間を過ごせました。
今回の旅ではこの後、インド最大の都市 Mumbai(ムンバイ)へ。田舎とは一転、車も人も多過ぎて、どこも大渋滞。必要以上にクラクションを鳴らしながら車はひしめき合い、2車線が4車線になるほどに。
そんな中でも馬車は観光客を乗せてその間を走り抜け、野生動物(牛や犬等)は平然と道路で横たわって眠っています。そんな慌ただしい町の雰囲気のせいか、私と運転手とは喧嘩する始末に。都会は本当にストレスフルでした。
初めてインドを訪れたときは高速道路で対向車が正面から走って来たり、山羊の群れが突然横断したり、野生動物(ロバ、ラクダ、牛、猿、ロバ、ブタ、犬等)が道端でゴミを漁っていたりする様子にイチイチ驚いていましたが、2度目となると見慣れたもので、そんな光景も当たり前に思えてくるのが不思議です。インドが好きか嫌いかと聞かれると、正直答えられず、「好きだし、嫌い」という表現がとてもしっくりときます。すごく魅力的な反面、すごく嫌いな面も持ち合わせる国、インド。ヨーガが生まれたこの国で、陰と陽の二面性が混在しているのを、少し垣間見た気がします。