Speaking English in Helsinki, Finland.
イマジン語学スタジオへ通う生徒さんの中には、トラベル英会話を希望される方も少なくありません。「英会話を身に付けたら、さらに海外旅行が楽しめるかも!」「英会話に自信をつけて個人旅行で海外へ行ってみたい。」等々目的は様々です。トラベル英語に使用する教材では、レストランでの注文の仕方やどのバスが空港行きなのかを尋ねる等のトピックが用意されており、海外旅行時に必要な英会話について学ぶ事ができます。
今回の私の旅・フィンランドは、トラベル英会話を試すのに思いのほかとても良い国だと感じました。フィンランド人の母語はフィンランド語ですが、かなりの方が英語を公用語かと思わせる位にとても流暢に話されます。またスウェーデン語も話せるようです。街中にある標識はほとんどの場合、フィンランド語とスウェーデン語で表記されているため、そのどちらかの言語が理解できなければ、英語で尋ねるしか他ならないのです。
首都ヘルシンキに滞在し、アラビアのアウトレットで買い物をしたり、ムーミン美術館へ行ったり、ハイキングをしたり、スーパーで食材を買ったり、カフェで朝食を食べたり。特別な事と言えば、南に位置するエストニアの首都タリンへ船で訪れた事くらいでしょうか。そんな特別な事は特にしない旅の中でも、移動には、トラム(路面電車)・地下鉄・列車・バス・船等を使う必要がありました。乗り物に乗るとしてもチケットを買わなければならず、それぞれのチケットの買い方も使い方も何もかも分からなかったので、ひとつひとつ調べなくてはなりませんでした。もちろん機械でチケットを買う場合、イチイチ人に尋ねなくても買う事が出来た時もありましたが、今回の旅で困って英語で尋ねる必要があったのは、次のようなことでした。
(乗り込んだバスで)目的地に停まるのか?
(駅で)電車のホームはどこか?
(スーパーで)量り売りの果物の値段の付け方はどのようにするのか?
(パン屋で)パンの中の具材が何か?
(道端で)木に鳥の巣のようなものがついているけど鳥の巣なのか? 等々
最後の質問はさておき、他にも色々あり、本当に質問や聞きたいことがたくさんありました。
もちろんgoogle検索は強い見方ですし、地球の歩き方も持参していましたが、困った際にその場に居合わせる現地の人に聞くのが一番手っ取り早い解決方法です。現地の方と触れ合える機会にもなります。ただ質問に応えてくれるだけでなく、現地の人しか知らないちょっとした情報を教えてもらえることもあります。また、そこの国の人柄は無愛想なのかどんな国民性なのかも会話をすることで大体掴めます。とにかく分からない事があれば、すぐに聞き回ります。とはいえ、母国語をフィンランド語とするフィンランド人に英語で質問して、どれくらい応えてくれるのか、私の発音で伝わるものなのか、訪れるまで分かりませんでした。結果、ほとんどの方が世代に限らず英語を話して私の英語に耳を傾けてくださいました。本当に親切に応えてくださり、中には聞く前に、困っている様子を見兼ねて声をかけてくれる方も。日本に住んでいたという方にも出会え、世間話等もしながら、フィンランド人との会話のし易さに感動しました。多分、私にとってもフィンランドの方にとっても、英語が第二か国語同士の会話だから話し易かったのかもしれませんが、フィンランド人の話す英語に独特の癖がなくとても聞き取り易い上、親切で真面目な国民性も相まって話し易いと感じたのかもしれません。
寒いところが苦手で寒い国への旅を避けていましたが、寒い国に旅するのも悪くないと思えた今回の旅。色々な国を旅しましたが、こんなにも言葉の壁を感じなかったのも初めてかもしれません。トラベル英会話をリアルに試してみたい人へフィンランド旅行はオススメです。
水が本当に美味しく、空気が澄んでいて、街が美しく、清潔で時間厳守のフィンランド。街中の洗練されたデザイン、目に余る広告等もほとんどなく、シンプルで全てにおいてすっきりとしていて居心地が良く、過ごし易く安全で、温かいフィンランド人に触れた旅になりました。そして、何より私のつまらない質問にも親切に応えてくださったフィンランド人に感謝です。 kiitos *!
*キートス(フィンランド語で「ありがとう」)