Our 10th Anniversary
朝、体重を計ったら1キロ増! あまり食べた訳じゃないのになぁと、春の日差しが暖かい日曜日の朝、John Moore さんに会えるのが楽しみな一日の始まりでもありました。
イマジン語学スタジオ10周年特別企画として、Johnさんに講演とワークショップの開催を打診したのが昨年末でしたが、「イマジンを訪れることを楽しみにしてくれているよ」と伺ったのは2月の初旬。半分諦めかけていた私に、そのお知らせは驚きと同時に1ケ月後の開催告知が間に合わないのではと不安の中、なんとか2週間前ギリギリにご案内。それにも関わらず、たくさんの方から参加のご連絡をいただくことが出来ました。ご多用の中ご参加いただき、本当にありがとうございました。
心待ちにしていた3月4日、Johnさんに語っていただいたのは『SEEDS ARE ALIVE』と題した「種」のお話し。Johnさんは基本的に英語で、たまに日本語を交えて話してくださいました。一方的に話すのではなく、常に聴衆に問いかけます。質問を受けても単に応えるのでなく、質問者へ投げかけます。質問した人が答えを自ら導き出せるように促すのがJohnさん流。また、Johnさんは人の心に届くよう言葉をとても慎重に選んで伝えます。素晴らしい語り手だなと感じました。
種のお話しはシンプルでいて、奥が深い。子供も大人も理解しづらいこともあったと思います。「英語」だから分からない、そういうのとは違うのではないかとJohnさんのお話しを伺って感じました。語学のスキルに関わらず、すぐに理解できなくてもいい、あるいは理解できるものではないのではないか、と。8歳の子供がJohnさんのお話しを10年後に理解できるかもしれない、あるいは数年後かもしれない。英語が完全に理解出来たとしても、Johnさんの熱意が伝わらなかった人だっているかもしれません。ワークショップでそれぞれに作った泥団子が、育ち方や環境によって芽の出る日が異なるように、Johnさんのお話しがそれぞれの心の中に響いて、いつか理解できることが出来たら良いなと思うのです。食事をするときに、ふと種のことを意識してみたら、何か気付くことがあるかもしれません。そこからどのように行動に移せるかは人によって異なるはず。そして行動したときにこそ、Johnさんが本当に伝えたかったことを理解できたと言えるのではないでしょうか。
「Don’t believe me!」とJohnさん。Johnさんの考えに賛同するのかしないのか、人それぞれ異なっていいのです。英語という言語は、みんな一緒でなくていいよ、それぞれ自分の考えを持って構わないよ、ということを教えてくれる言語なんだなぁと、改めて学ぶことができました。
今回参加くださった方々は子供も大人も、英語のレベルもみんなバラバラ。子供だから分からないというのはなく、逆に大人だから分かり得なかったことも。「土は何でできている?」とJohnさんの質問に、「だんご虫ちゃうん?」って小学生。大人よりずっとまともに応えてくれました。そして、Johnさんのお話しの中で出てきた満月のお話し。満月の日は、体重が増えるのだとか。今朝の私の体重増はそういうことだったようです。種、土、月、太陽、四季……もっともっと自然と向き合わなくては。Johnさんのお話しの中にはたくさんの気付きがありました。
講演とワークショップの後は、今回のグループ展に参加くださった泉 依里さん、落 直子さん、福島千佳さん、山内裕美さんの、4人による作品が展示されたイマジン語学スタジオでのローンチパーティ。初めてのグループ展開催でしたが、それぞれの作家の、テーマ「春」の作品が並び、気持ちのいい空間に仕上がりました。パーティで直接作家さんへ作品についてご質問された方もいらっしゃいました。作品は一部非売品もありますが、購入も可能です。気に入った作品があれば、お気軽にお問い合わせください。
今回お料理を担当してくださった甘空の池尻彩子さん。いつものように素敵なケータリングで、みんながとても気になって惹き付けられた「熊のロース肉」も、予想した以上にあっさりした美味しい味噌シチューに仕上がっていて、メモリアルな10周年を皆さんと一緒にお祝いすることができました。甘空の3月10日新店舗オープン前のお忙しい中、心のこもったお料理を本当にありがとうございました。これからの益々のご活躍を応援しております。
ワインは、今回の『SEEDS ARE ALIVE』のお話しに合せたオーガニックワインを、ソムリエ本城真矢さんがセレクト。スパークリング、赤も白もお料理にとても合って、お料理をさらに引き立ててくれました。
10年前、英国リバプールで学生時代を過ごした英会話講師、EdとBeccaのふたりと始めた英会話スクール「イマジンが語学スタジオ」。みんなで名付けたimagine*が、こんな風に続いているなんて想像したことはなかったけれど、著名ミュージシャンのPaul McCartney(ポール・マッカートニー)とリバプールで幼少期を過ごされたというJohnさんから、『imagine*って名前がいいね!』と言っていただけたことはさらに想定外!!
パーティは夜9時過ぎまで続き、満月が教室の窓に光り輝いていました。今回ご参加くださった生徒さま、そのご家族さま、ご友人方々、Johnさん、坂田さん、常深さん、池尻さん、本城さん、展示作家の方々、そしてスタッフたちへ、感謝の思いを込めて。