Can you hear me?

イマジン語学スタジオは2020年3月2日に12周年を迎えました。いつの間にか。このブログを書いているのが、2020年10月ですので、半年以上も前の話になってしまいました。いつもなら、ギャラリーとしての展示会を周年に合わせて開催し、ローンチパーティを行って、ケータリングのお料理が美味しかった等このブログで綴ってきたのですが、今年は新型コロナウィルス感染防止の観点から、予定していたパーティを中止せざるを得なくなり、緊急事態宣言発令後に英会話レッスンをオンラインへ切り替え、いつもと全く異なる年を過ごしています。

オンラインレッスンを半年間続けてきましたが、オフライン(対面)に戻して欲しいという声があるのは事実で、私たちも安全が確保できる状況(マスクを外して50分間気兼ねなく話せる環境)であれば、一日も早く戻したいのですが、生徒の皆さん、講師達にとっても感染に怯えながら受講いただくのはお互い精神的によくないと思い、オフラインに戻す時期を見計らっている状況です。講師達が自宅からのリモートワークを続け、生徒の皆さんには教室でも教室以外(ご自宅や職場等から)受講いただいています。

第二波がなかなか収束せず、1日の感染者数が全国で500名を前後する日々が続いています。他国と比べればかなり少ない感染者数が発表されている中、何故すぐにオフライン(対面レッスン)へ戻さないかをご説明しておきたいと思います。

アクリル板やフェイスシールドを付けても対面の場合はマスクを外して良い状況ではないのが現実です。まずそこが一番の難点です。英会話というのは、口の動きを見ながら相手の言っていることを理解することが多く、マスクをつけたままでは、かなり会話・聞き取りが難しく、口の動きが見れない事でより一層会話しづらくなります。透明のアクリル製のマスクもありますが、顎や額で固定するタイプのもので、それを一日中付けての会話は講師にとって決して心地よい(働きやすい)環境ではないと言えます。また、マスクを付けるという事自体が、日本人以上にストレスなものでもあります。西洋では、法律でマスクをするよう定めている国もありますが、法律等なくても日本人のようにあまり抵抗なく自主的にマスクをするのとは異なります。もちろん国籍を問わずストレスに感じるかは個人差がありますが、マスクをする/しないの論争も各国で起こっています。
また、小学生のお子さんから大人の方まで幅広い年齢層の方に通っていただいていますが、対面であると、くしゃみや咳をしてはイケナイと気を遣われる方もおられます。コロナ感染に関わらずくしゃみや咳が出るのは当たり前のことです。英語を話すだけでも緊張されておられる中、そのような事に気遣わず気兼ねなく受講いただける環境を提供したいのです。
また、対面に戻すとアレルギーや軽い風邪等の症状でも、講師を休ませる必要が増えます。結果、レッスンをご提供できなくなり、折角受講予定くださっていた生徒の方々へご迷惑をかけする事が増えてしまいます。大手スクールのように講師がたくさんいる場合は問題がないのかもしれませんが、小さなスクール故の判断です。

ご不便をおかけしながらではありますが、そんな中でも逆にオンラインレッスンを気に入ってくださって以前より一層モチベーションが上がっている生徒さんもおられます。通学にかかる時間や手間を省ける分、却って都合が良いと感じてくださっていたり、ご自宅でリラックスしながら楽しんで受講くださっています。また、小学校低学年の生徒さん達には、通常の半分の時間に切り替えていただき、集中力が途絶えないよう、ご負担にならないように配慮しました。宿題の提出は、保護者様に画像を送付いただくことで、ライティングの間違い等も指摘できるようなりました。
ご自宅で受講いただいて、ペットが登場する場面もあるようで、頭の上に鳥がとまったり、犬や猫がレッスンを邪魔しに来たり、かわいらしいお話も講師達から伺っています。
教室で受講頂く場合は、毎レッスン後にテーブル・椅子・パソコンの消毒を次の生徒様への感染防止の観点から行っており、換気・三密を避ける環境を徹底しております。消毒液も設置しております。
オンかオフかではなく、マスクをせず、できるだけ話しやすい環境で英会話レッスンを受講できるよう優先させていただき、タイミングを見て、対面レッスンへ少しずつ戻していければと考えています。

このコロナ禍に於いて、ニューノーマルに対応できるよう創意工夫をしながら、時代の波に上手く乗れるよう柔軟に対応しなくてはならないな、と日々感じています。
阪神大震災、リーマンショック、新型コロナと個人的に経験した大きな出来事が10年毎位に起きました。きっとこれからも何か予期せぬ事が起こるかもしれませんが、その度にどう乗り越えるかがその後の自分に力を与えてくれるのではないでしょうか。元に戻そうと思うのではなく、新しい環境を逆手に取り、さらに発展する力を身につけれたらいいなと、願います。

対面ではありえなかった質問「 Can you hear me? 」。オンラインだからこそ増える単語や会話もあります。このパンデミックの中で頑張っておられる生徒さん達がさらにレベルアップされて、コロナ収束後、海外へ自由に行き来できるようになった際に英会話レッスンを続けていて良かったと言っていたけるようサポートさせていただければ光栄です。


13周年を無事迎えられるよう、スタッフ一同努めて参ります。

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