15th Anniversary Party
2023年3月2日イマジン語学スタジオは、開校して15周年を迎えることができました。コロナ禍で全てのレッスンをオンラインで行っていた2年間も含め生徒の皆様が熱心に通ってくださったお陰です。本当にありがとうございます。
15周年と少しキリのいい数字ということもあり、久々にパーティを開催しようと計画したものの、計画当時の3月はコロナを心配される方も多かったので、どれくらいの人数が集まるか不安でしたが、現英会話講師でシェフの経歴をもつ Kris が「シカゴピザを焼きたい!」と意気込んでいたので、自分達だけでも楽しめたらいいかなというような軽い気持ちで芦屋周辺のレンタルキッチンを物色。夙川に良い場所が見つかったものの、すぐに予約が取れなかったので5月に時期をずらしての開催に決まりました。
20名は参加くださるかなぁと見込んでいたところ、締め切り日が近づくにつれ50名を越えていたので、Kris に一人で食事の準備をするのが難しくないか尋ねたところ「アメリカで毎日500人前分作っていた事があるから全然大丈夫。」と心強い返事をくれました。
コロナ前は料理家さんにケータリングをお願いし、よく教室でパーティを開催していましたが、今回は食材の調達から全て自分達でしなくてはならない等不慣れな事が多く、打ち合わせを重ねていきました。
一番困った事は、ピザの型がないことでした。シカゴピザは高さが6cm以上と分厚く、本来は直径40cm程。今後自分でも使うからと Kris が直径40cmの型をオンラインで見つけ、注文しかけたのを横目に「ガスオーブンの大きさを確認するから、ちょっと待って!」と引き留め確認すると、案の定、レンタルキッチンに付随のオーブンは直径25cm程の大きさしか入らないということが判明。60人前となると12枚焼かなければなりません。1枚焼くのに30分かかるピザを前日に1人で仕込んで焼く場合、12個の型が必要と Kris に言われましたが、今後ピザ屋をオープンする訳ではないので、このためだけに12個の型を買う予算はないぞ。そこで、厚紙を利用して丸い型を作り、そこにクッキングシートを貼り付けたもので試して焼いてもらうことに。問題なく焼けたので、厚紙の型で挑むことになりました。
ピザ用の強力粉5キロ、チーズ6キロ、クッキー用の小麦粉2キロ、砂糖3キロ、バター1.8キロ、フライドチキン用の手羽先100本…。パーティ2日前にキッチンに届くよう手配し、食材はすべて注文完了!
パーティ2日前、ひとつ荷物が届いていないとレンタルキッチンのスタッフの方から連絡があり、慌てて追跡。一番大事なピザ用の強力粉!!!ヤマト運輸さんを信じてパーティ前日を迎えることに。
パーティ前日、Kris の代わりに英会話レッスンは、臨時講師 Shayne に助っ人で入ってもらい、Kris が仕込みのため現場に向かう中、「まだ荷物が届いていませんが、大丈夫でしょうか?」と再度レンタルキッチンのスタッフの方から連絡をいただく。届くまでチキンを先に仕込むから大丈夫とKris は落ち着いた様子で「とりよしさん」で仕入れた100本の手羽先を抱えて現場へ向かいました。もし、届くのが遅くなるようなら、近くの店舗へ走って買って届けるしかないかとヒヤヒヤしていましたが、現場に Kris が到着するのとほぼ同時に、待ちに待った食材が無事に到着!ヤマト運輸さんに感謝。
ピザの準備をしている Kris から「I’m stuck on these paper. It takes so long.」(厚紙の型で上手く生地がまとまらなくて時間がかかるんだけど)とメッセージがきて、しばらくした後「I found a way to do it!」(良い方法を見つけたから大丈夫!)と連絡をもらい、焼けたピザの写真を確認し、ほっと一安心。予定時間内に下準備を終えて、翌日のパーティの日を迎えました。
パーティ当日の朝、前日に焼いたピザとクッキーを前に Kris は得意げに楽しそうに他の準備に取り掛かっている中、Caleb がクッキーの袋詰めを終えて「I have good news and bad news.(良い報告と悪い報告があります)」。悪い報告というのは、お持ち帰り用のクッキーの数が60枚であるはずが38枚しかない。どうしてでしょうか….。クッキーモンスター出現?「あれ、それだけしかなかった?じゃ、今から追加で焼くよー」と変わらず動揺もなく、鼻歌を歌いながらミキサーにバターと砂糖を入れてクッキーを作り始める Kris 。ところで、良い報告は?と尋ねると Caleb のアイデアで貼った「imagine」の「i」を型どったシールが可愛いく貼れた事だそうです(笑
そんな中、開催時間になり、ぞくぞくと生徒さん、ご家族、ご友人の方が集まり、初めて出会うシカゴピザを味わっていただき、和気藹々と楽しそうに色々な方と話している様子をみて「久しぶりの雰囲気だなぁ」と浸っていると、「Hello! Hello! Hello!」と元気よく Kris の呼び声。シカゴピザのデモンストレーションが始まりました。どんな風にシカゴピザを作るのかを知りたいという生徒さんのご希望に添ってデモをしてくれる予定ではありましたが、もちろん台本もなく練習をしていた訳でもないのでどんな感じになるかと後ろで様子を見守っていると、流石エンターテイナー!アドリブとは思えない軽快なパフォーマンスで、ピザ生地を投げてジョークも飛ばして楽しませてくれました。
ひとつの生地に使うあまりに量の多いチーズにみんな「おぉ!」と驚いてくださり、掴み処もガッツリ。
最初から最後まで居てくださった方もいて、初めて会う年齢も様々な生徒さん達、そのご家族、ご友人方、講師達と会話が弾んで、美味しいシカゴピザをみんなで一緒に食べて楽しいひと時を過ごし、無事パーティを終えることができました。
人との交流が極端に減ってしまい、英語でも「isolate」という言葉が多用されたコロナ禍。3年以上もかかりましたが、やっとたくさんの方に対面で会え、長かったコロナの終わりを迎えられたと確信できた日でもありました。
改めて、15年という月日を思うと一回り(12年)過ぎたことや、コロナ禍を乗り越えた事が要因なのか、一つ時代が変わったような感覚があります。
以前通ってくださっていた生徒さんのお子さん、お孫さんが通い始めてくださったり、講師達の世代が代わり、オンラインレッスンも定着して、県外から受講いただくようになったり。英会話を学習いただく基本のスタンスはオープンの頃からほぼ変わりませんが、それを取り巻く環境や色々な事象がググッと一気に流れを変えた気がします。基本は崩さず、その時代に沿って変化していく必要性を考える機会にもなりました。
手作りゆえ、至らぬ点や思いがけない事でスムーズには開催できなかったパーティではありましたが、お越しくださった方が楽しんでくださって、「また開催して欲しい。」「またシカゴピザを食べたい!」と感想をくださり、嬉しい限りです。パーティ後日、早速シカゴピザを焼いて報告をくださった生徒さんもいらっしゃいました。誰より一番楽しんでいた Kris が、終わってすぐに次はいつ開催できるのかとワクワクしているので、また近々別の形で今回の反省をバネにバージョンアップして開催できればと思います。
最後になりましたが、お越しくださった皆様、レンタルキッチンboboのスタッフの方々、講師達、見守ってくれる家族へこの場を借りて御礼を申し上げます。
また、お菓子やワインやシャンパン等差し入れ等もたくさんいただいてしまいましたが、お気遣い本当にありがとうございました。
P.S. さて、追加して焼いたクッキーがどうなったかというと… 小麦粉が足らずピザ用の強力粉で焼いてしまったのが要因で鉄板にこびり付いてしまい、とてもお渡しできる状態でなかったため、隠れて Caleb がキッチンの隅で食べたというオチで終わりました。